撚糸の工程:合糸①
毎月、びんねんニュースを読んで頂きありがとうございます。
今回は、“合糸”についての話しになります。
入荷した糸は、品名や数量、ロットなどを確認した後、工場内に移され開封します。そして、原糸量目を量ってきちんと目方があるかどうか確認します。
ここからが、合糸作業となります。
“合糸”とは、文字通り糸を合わせる、言い換えれば、糸を引き揃える工程です。
実は、この合糸こそが上手く撚糸出来るかどうか…を左右するとても重要な作業なのです。
複数本(2本以上)の糸を引き揃え、撚りを掛ける事で、新たな糸を創り出すのが“撚糸”です。
合糸作業は、いわば、“糸の顔合わせ”や“糸のお見合い”のようなものです。
2本の糸が、仲良く寄り添っていないと、良い撚糸は出来ず、結局、良い製品が出来ないという事になります。
人間と同じように、糸も最初の出会いが大切なのです。
2本の糸が最高の形で出会うように、私達がお手伝いする。
それが、合糸だと思っています。
次回も“合糸”についてお話しします。
2019年1月発行