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びんねんニュース vol.6


私達撚糸屋は、文字通り糸に撚り(より)を掛ける加工をしていますが、大前提となるのが「撚り方向」と「撚り回数」です。
この撚り回数ひとつを例にしても繊維業界の面白さを垣間見る事が出来ます。
例えば、綿糸の30/_を双糸(そうし)に加工する場合でも織物か編物かによって撚り回数が大きく異なります。
一般的には、織物だと1吋(インチ)(2.54cm)間に15〜18回程度で編物になると、10回前後となります。
織物と編物とでは、撚糸加工に求める意味が異なるという事でしょうか…。
糸って面白いですね。

秋も深まり、山々も緑から黄、赤へと装いを変え始めています。
黄金に色付き、頭を垂れていた稲たちも稲刈りを経て、美味しいお米へと生まれ変わる季節です。
新米が楽しみですね!!
備後撚糸にも秋めいた風が入り込み、糸も気持ちよさそうです。
今日も糸の声に耳を傾け、撚糸を通じて糸の誕生のお手伝いさせて頂いております。

2017年10月発行

びんねんニュースは、備後撚糸株式会社の様々な出来事をお伝えする愛情のつまった情報誌です(笑)。
※内容につきましては、発行年月日時点での情報となりますので、ご了承ください。

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