撚糸の工程:合糸②
毎月、びんねんニュースを読んで頂きありがとうございます。
今回は、vol.20 2019年1月号の“合糸”の話しの続きとなります。
2本以上の糸を組み合わせる(引き揃える)合糸(ごうし)と呼ばれる工程が、品質の高い撚糸製品を製造するのに極めて大切である事は、前回お伝えしました。今回は、もう少し詳しく説明しますね。
合糸が上手くいっている状態というのは、2本の糸がバランス良く引き揃っている(下図参照)事を言います。
同じ素材で同じ番手(太さ)を引き揃えるには、それぞれに同じテンションを掛けてやれば上手く引き揃います。
実際に同じ素材で同じ番手を撚糸する依頼が一番多いです。
ですが、“弊社は撚糸の面白さを創造する会社”です。同じ素材、同じ番手の撚糸だけでなく、異なる素材で番手も違う糸と糸をバランス良く(仲良く)引き揃え、撚糸する事で新たな糸の誕生への貢献度を強めていきます。
短繊維・長繊維を問わず、様々な機能を持った糸が開発されている今だからこそ、それらの糸を組み合わせ、撚糸する事で新たな糸の誕生をお手伝いする撚糸屋の意義は大きいと考えています。
2019年5月発行