サステナ服通信 Vol.15
和紙から生まれた“紙糸”の機能性と可能性を追求
サステナブルかつ肌に優しい素材として、ウールやコットンといった天然繊維が再評価の兆しを見せている。そんな状況の中、近年注目を浴びている素材のひとつが紙。そして、その紙の機能性を十分に引き出した服を作っているのが、ワクロス エッセンシャル(以下ワクロス)である。…
サステナブルな服作りは職人の技術にも影響を与える
「私は撚糸を、“糸のお見合い”と呼んでいるんです。どの太さの糸を選ぶか。1インチ間に何回撚りをかけるのか。右に撚るのか左に撚るのか。どのくらいテンションをかけるのか。無限の組み合わせのなかからベストを探し出していくのが、撚糸屋の醍醐味なんです」
広島県福山市芦田町。この山間の町で95年にわたり操業を続ける「備後撚糸」の代表取締役、光成明浩さんの言葉である。…
OCEANS誌(2022年6月24日発売号)掲載