備後撚糸株式会社の公式ブログサイト

びんねんニュース vol.27


撚糸の工程:撚糸④

毎月、びんねんニュースを読んで頂きありがとうございます。

今回も実際にオーダー頂いている内容を事例2)として紹介します。


事例2)25,000m巻きで500本にして欲しい

このような糸の長さを指定したオーダーも多くあります。
25,000mといったm(メーター)数の代わりに800g巻きにして欲しいというような言い方もありますが、オーダーの内容としては、同じ事です。

指定されたオーダーを頂くと、合糸の時に設定を行います。
まず、入荷した糸の全体の重さを量ります。

この作業は、合糸を始める前にとても慎重に行います。
それは、1本1本の糸の重さが均一でないものもあるからです。
この作業は、かかすことの出来ない大切な作業です。

織物のたて糸(経糸)では、長さは均一なものが好ましく、必要な本数があるので指定される事が多いです。
それに対して、ヨコ糸(緯糸)の方は、少しでも大きく巻いた方が機屋さんには喜ばれます。

オーダー内容は、織物の産地か編み物の産地かによっても異なります。
産地が違えば、扱う糸も異なりますし、扱う糸が異なれば、撚糸機械も違ってきます。
また、普段、綿花を基準に話しますが尾州の方だと、毛番が基準ですし、北陸の方では、デニールやデシテックスが基準でしょう。

こういうところが、この業界の面白いところだと思います。

扱う糸は機械、番手の表現など産地によって異なりますが、真摯に糸と向き合う姿勢は、場所を問わず、同じだと思っています。

今日も糸と向き合います。


2019年11月発行

びんねんニュースは、備後撚糸株式会社の様々な出来事をお伝えする愛情のつまった情報誌です(笑)。
※内容につきましては、発行年月日時点での情報となりますので、ご了承ください。