撚糸の工程:撚糸②
毎月、びんねんニュースを読んで頂きありがとうございます。
今回から本格的に“撚糸”についてお話ししますね。
基本的には、※1 合糸(ごうし)された糸をその糸や加工内容に適した撚糸機を選び、糸に撚り(より)を掛けていきます。
一口に加工内容といっても取引先様によっては様々な要望があるのです。
例えば、
- 角度のついたCN(コーン)に巻いて欲しい
- 25000m巻きで500本にして欲しい
- スパン糸とフィラメント糸で撚糸にしてほしい
- ピックテールをつけて欲しい
- 強撚にして欲しい…甘撚りにして欲しい…無撚糸にして欲しい…
など、他にも挙げればきりがない程、取引先様によって、又は、織物か編物かによって多くの要望があります。
それぞれの要望を満たす合糸機や撚糸機を選択し、素材に適した対応をする。
人と全く同じです。
その人その人によって、話し方や接し方を変えますよね。
糸も同じようにその糸その糸によって、気を配る事が異なります。
“糸は人なり…そう思う今日この頃です。”
※1 合糸については、びんねんニュースvol.20、vol.22を参照ください。
2019年9月発行